Saddle Fitting
サドルフィッティング
鞍は馬に合わせて使う道具です
鞍が馬に合っていないと..
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馬が鞍からストレスを感じる
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運動の妨げになる(馬の持っている能力が発揮され辛くなる)
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ライダーが正しい場所で座れない、乗れない
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鞍がずれる
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き甲ずれになる
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腰が痛くなる
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運動効率が悪くなり、筋肉が付き辛くなる
主に上記の様なことが挙げられます。よって鞍は馬に合わせて使うことがとてもが大切で、馬に鞍を合わせることをサドルフィッティングと言います。鞍を選ぶ際、乗りやすさも大切ですが、馬が動き辛ければ元もこうもありません。
どの鞍なら騎乗する馬に合うか考える必要があります。
『サドルフィッティング』日本ではまだまだお馴染みのない言葉ですが、どのメーカー鞍でも定期的に馬体に合わせるように調整します。日々運動している馬、競技に向けてトレーニングをしている馬、休んでいた馬、運動内容や健康状態で、個体差はありますが生きている動物、体型は変わります。
特に体型の変化が出やすい場所が鞍をのせる背中です、定期的なサドルフィッティングが必然であることはお分かりいただけると思います。
サドルフィッティングとは
鞍は鞍骨と呼ばれる骨組みとパネルと呼ばれる鞍骨の下についている羊毛又はウレタン製のクッションが主なパーツで作られています。
鞍骨の前部(ガレット)の鉄のフレームを馬の骨格に合わせてバランス(角度)を調整した上で、パネルを背中の筋肉量に合わせて調整することをサドルフィッティングで行います。
このサドルフィッティングはどんな鞍でも購入する前、購入後、定期的に行わないます。
中には細かく調整出来ない鞍もありますので、事前にお使いになる馬の年齢、体型、運動の内容、目的など良く考え、確認した上で鞍を選ぶことがとても大切です。
鞍は、人が馬の動きを感じ、馬が人間の騎座及びバランスを感じるように装鞍する事がとても重要です。
馬の体型は変わります。若馬、新馬の場合、体つきは日々大きく変化し、骨格形成時期こそ、しっかりあった鞍を使わないと、成長の妨げにもなりかねません。長期休養明けの馬も体型は変わります。毎日トレーニングしている馬は当然体型が変わり、競技会などに定期的に出場している馬匹の場合、定期的な調整は欠かせないものです。
鞍自体のバランスは鞍で調整した上で、必要に応じて(背中が敏感な馬、腰痛持ちの馬など)ジェルパットや羊毛パット、低反発パットなどの後付けの道具で追加で保護することもあります。
馬本来の動きを損なわず、ライダーが正しいバランス/位置で騎乗する為の道具が鞍だからです。
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調整前の鞍のバランスは前屈みです。
この状態で騎乗するとライダーのバランスは前屈みになります。
馬はライダーのバランスを肩の周りのみで支えることになるので、肩周辺の運動可動域が狭くなります。また後橋周辺の背中と鞍の間にギャップが生じ、バウンスする鞍(安定していない鞍)は腰への負担が大きくなります。
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調整後の鞍のバランスは重心が真ん中になっています。前橋と後橋のバランスが均等になっています。ライダーもまっすぐ乗れます。ライダーの体重も鞍全体を通して均等に分散されます。
これが本来の姿で、さらに腰を守ったり、必要に応じてパット類を使うことでそれぞれの役割が発揮されます。
Peter Horobin Saddlery社の鞍は、ガラットとパネルの両方とも(購入後でも)調整が可能であり、自社開発した
StrideFree®︎鞍骨と高品質の羊毛パネルによって、馬の品種、年齢、体型を問わず、またライダーの体型にも鞍全体のバランスを調和させることが出来ます。
日本人は世界的にみて骨盤が小さく背骨の湾曲が弱いとも言われています。やはり、欧米の方々とは体型が違いますので、日本に入荷している鞍の鞍骨は、全て日本人仕様もしくは体型にあった鞍骨となっています。また体型に合わせて採寸するあおり革は長さ/バランス、シートの深さ、前後橋の高さ、膝の位置、全てをカスタマイズして鞍を完成させます。
またある程度同じ様な馬体であれば、調整の度合いをオールラウンド向けに調整することで、他の馬と共有することも出来ます。同じ鞍で他の馬にも乗れると言うことです。
また新しいパートナーに乗り換える状況でも、同じ鞍を最初から調整し直すことで、使い慣れた鞍を末長く、多くの馬に使い続けることが可能となります。
当社では資格を保有するサドルフィッターが全国の厩舎を定期的に訪問し、一つ一つ丁寧にサドルフィッティングを行うことで、馬の能力を最大限に引き出せる環境を常に整えます。馬に乗る全ての方に馬の変化に気づいて頂けます。
Stride Free®︎鞍骨と世界の鞍骨の違い
鞍の心臓部分とも言える鞍骨は鞍全体の骨組みライダーと馬の重心を調和させる重要な役割をします。
Peter Horobin Saddleの一番の特徴でもあるStirde Free®鞍骨は、一般的な鞍骨は4点で重心を支えるのに対し、面で重心を支えるという、かつてないコンセプトで開発されました。
面で支える事で、肩の動き、僧帽筋を邪魔せず、最大限の稼働域を引き出す事が可能となりました。Stirde Free®鞍骨は特徴的な流線型で他社のような突起物は一切なく、特殊加工された強化プラスチックのフレームは荷重に対し柔軟性があるため、馬の背中に無理なく安定性を保てます。
新規鞍のご注文から納品、納品後の流れ
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当社へのお問い合わせ後、所属クラブの方に採寸の為の訪問に際しての注意事項の確認
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所属クラブにて 馬体検査、試乗(ご希望の方)、人馬の採寸、鞍の詳細確認、発注依頼
(刺繍色、パイピング、ハーフムーン、カーボンプリント等の変更は有料となります)
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入金後、正式発注
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3ヶ月前後での納品、納品時のサドルフィッティングは鞍代金に含まれております
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納品後3~6ヶ月後、納品後最初のサドルフィッティングも鞍代金に含まれております
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騎乗頻度によりますが、納品後の初年度には年に2回、それ以降は最低年に1度のサドルフィッティングを勧めしております。5のサドルフィッティング以降は有料となります。
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馬を乗り換え、別の馬への再調整も勿論可能です。新しい馬に合わせた前橋ガラット調整及び綿詰め調整を行い新品同様に再フィッティングを行い、何度も同じことを繰り返すことは可能となります、1つの鞍を末長く、様々な馬に使って頂けます。鞍は一生物です。
注意
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試乗鞍の郵送は行なっておりません。試乗の際にもサドルフィッティングが必要です。
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当社の鞍は全てカスタムメイドとなりますので、オンライン販売は行なっておりません。
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正式発注後のご返品及びご返金は行なっておりませんので予めご了承下さい。
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当社の中古鞍を他所から購入された方も同様、サドルフィッティングのサービスは受けられます
サドルフィッティング
サドルフィッティング講習会のご依頼方法と詳細
当社では新規鞍の販売はもとよりこのサドルフィッティング講習会もとても重要だと考えております。
今お使いの鞍もしくは新しい鞍を購入しようと考えている方、鞍を扱っている全ての方にご理解していただいた上で、自分に馬にあった鞍を見つけられるお手伝いができれば嬉しく思います。
鞍は正しく選ぶ事で、今後の馬の将来性にも大きく関わってくる道具だからこそ、長く使えていく鞍 =一番安心してのれる鞍 との出会の道標にお力添え出来れば光栄です。
講習会の詳細
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クラブの従業員様、指導員様向け / スタッフ及び一般会員様向け / 一般 / 個人会員様向け / その他 ご都合に合わせて対応可能です
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実馬(普段騎乗している馬)を使って、基本概念、骨格、馬の行動学をご説明した上で、実際にお使いの、問題のあると思われる鞍の改善点などを個々にご説明していく形となります。
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当日、サドルフィッティング調整が可能な鞍はその場で行い調整後確認の為、騎乗して頂くことも可能です
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当社はPeter Horobin Saddleryの代理店ではありますが、他社の鞍の調整も行えます。上記でも申し上げたように、他社の場合日本へ入荷された時点でサドルフィッティング対応/非対応の鞍があります。その際は鞍を拝見させて頂いただいた上で対応可か非かをお伝えし、非対応のものは少しでも装鞍環境がよくなるようにパット類のご説明で対応させて頂きます。
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講習会の所要時間は通常、2-3頭のデモンストレーション、2-3鞍のご説明を含み、2時間ほどとなり、その後実際にサドルフィッティングをご希望される場合は1鞍あたり、30分から1時間ほどでの対応が可能となります。
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細かい詳細はお問い合わせ頂きましたら、ご紹介いたします。sアドルフィッティング講習会は基本料金団体ごとで¥22,000(税込)となります。
サドルフィッティングのみをご依頼される場合
当社鞍 Peter Horobin Saddle
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前橋(ガラット)調整 ¥11,000(税込)
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綿詰め調整 ¥27,500(税込) ~¥33,000(税込)
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出張料 ¥13,200(税込) ~¥16,500(税込)
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出張料金は移動距離により一部例外あり
他社鞍
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前橋(ガラット)調整 要相談 (調整対応 可/非の確認が必要です)
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綿詰め調整 ¥44,000(税込) ~¥60,500(税込)
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出張料 ¥22,000(税込) ~¥33,000(税込)
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出張料金は移動距離により一部例外あり
鞍修理
当社の鞍に関しては、一般的な修理、メンテナンス等は国内で対応(状況によりオーストラリアへ送る場合もあります)しておりますので、ご安心して末長く鞍をお使いいただけます。